わー!外でたら涼しいー!
秋がきた!急に秋が来たー!
そんな風に思った。
今年の夏はずうっと暑かったから、
すこしでも涼しさを感じると嬉しく思った。
僕は小4以前の記憶が全くないから、
もしかしたら小4以前に一度行っているかもしれないけれど、
29歳の僕は、今日、人生で初めて打ち上げ花火見ることができた。
すこしだけど体力がついてきたから、
すこしの挑戦をしてみたんだ。
これからは、
すこしずつ、お出かけも楽しめるかどうか、
挑戦をしてみようと、そう思っている。
そして今日の花火は、
お付き合いをしてくださってる方とのお出かけだった。
その人とは7月にお付き合いをすることになった。
詳しいことは7月の日記に書くことになると思うけれど、
その子もADHDを抱えていて、僕と同じタイミングで疲れ、眠くなる、
そんな子で、その子といる時には僕は、なんの無理をする必要もない。
ありのままの僕でいさせてくれるその子に、
僕は心からの感謝をしている。
花火の会場までの道は人もすごい多くって、
途中で疲れてしまって、その子の調子はどうかな、
とその子の顔を見ると、疲れが見えはじめていた。
「僕も疲れちゃったし、この辺で見ることにする?」
そう言って、歩行者天国になっている道のガードレールに腰掛けることにした。
僕とその子は、打ち上げ花火を見る予定の会場までは辿りつけなかった。
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だけど、無理せず途中で止まって、
打ち上げ花火の位置と方角を確認して、
ここなら見れるかもってところで、
立ち止まって座って花火を見ることにした。
そしたら、結果的にその場所は、
すごい花火を見るのにいい場所で、どんどんと人が後ろに集まってきた。
「立ち止まって、無理せず座って見ることにして正解だね。」
2人でそんなことを話して、笑った。
2人とも歩き疲れていたから、途中で買った、クランキーのチョコレートを食べて、
花火が打ちあがったら、レモンチューハイの檸檬堂の缶を開けて、乾杯をした。
![](https://www.kametakotukotu.online/wp-content/uploads/2023/09/F6yUnytbwAALmdj-768x1024.jpg)
![](https://www.kametakotukotu.online/wp-content/uploads/2023/09/F6yUny6bEAA8r4j-768x1024.jpg)
眩しかったけど、
僕は途中でサングラスを外した。
この花火の色は、ちゃんと僕の目で感じていたかったから。
眩しかった。
眩しくて、鳥肌が立った。
花火の音がすると、振動が体全体を揺すった。
花火って、すごいな、思った。
僕は、生まれつき体力がなくて、みんなと同じ場所に行けなくて、
途中で立ち止まってしまうけれど、ここで見れる精一杯の景色を見よう、
そう考えたら、
素晴らしい景色は見ることができるのかもしれないな、
とそう思った。
花火は見るのも初めてで
写真もうまく撮れはしなかったけど、記憶にはとても残った。
きっと、まだ僕が知らない、感じたことがないものって、
世の中には沢山あるんだろうな。
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発達障害を抱え人と関わることができず、
うつ病になり引きこもり、
他の大人達と比べて明らかに経験が不足していて、
これから何かを積み上げるには、
もう到底、みんなに間に合いはしないやと絶望していた。
けど、もう間に合わなくていいや。
僕は人からどう見えていようとも、
一生懸命に生きてきた今の僕を肯定できる。
そんな僕と関わり続けてくれる人達に感謝ができる。
それがあるから、僕はきっと幸せになれる。
まだ分からないけれど、きっとそうなんだと思う。
もう既に幸せな生活を獲得した、
そんな風にすぐに思えるわけではないけれど、
これからはそんな生活を送れるんだ、
その兆しをハッキリと感じるくらいには、
今日の花火は劇的であった。
幸せになるために必要なことは、
勝つことでも、上に行くことでも、きっとないんだろうな
そんな風に、確信をした。
僕はもうエリートにはなれない。
僕はもう「普通」にもきっとなれない。
だけど、幸せにはまだきっとなれる。
簡単ではないけれど、
諦め続けなければきっと。
「普通」の人はぞろぞろと上に向かって進み続けるのかもしれないけれど、
僕はここで立ち止まり、幸せに生きてもいいのかもしれない。
いや、立ち止まったとしても、今の僕なら、
幸せになれるのかもしれない、なんだか、今日はそう思った。
それぐらいには僕は幸せだった。
うん、僕は幸せで、楽しかった。
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