230727_向いてないデザインのお仕事を僕がなぜ続けているのか考えた

会社での試行錯誤の記録

僕はデザインの仕事をさせてもらえているが、つらい。

関係業社が多すぎる
それぞれが絡み合ったスケジュールが複雑すぎる。
ADHDという障害を抱える僕は、
自分の作業管理だけで手いっぱいなのに、
僕は関係業社のスケジュールや進捗の管理もする立場にある。
色んな仕事をしているクライアントや、業者や、年齢の異なる人達と会話をする。
ASDを併発している僕は社内の人と雑談するだけでも精一杯で、できてやしないのに。

時折り、なんでこんなに向いてない仕事を選び続けているんだろうと思う。

打合せがはじまれば僕主導で進めないといけない場合もある。
でも僕は経験がない。
経験がないだけでなく、忘れっぽく記憶のもたない僕は頭が真っ白になることがありパニックに陥る。
この仕事はつらい。

だけどなんで辞めたいと思わないのかをふと考えた。

デザインは理屈があるから好きなんだ。
なんとなくいい、ではなくて、全てに理由がある。
それがこの上なく気持ちがいい。

例えば、つくったデザインを印刷して人に見せる時、
印刷用紙は何をつかうの?
光沢紙?半光沢紙?つや消しマット紙?
どれを使えばいいのかな?

そんなこと一つにも然るべき理由がある。

なんとなく光沢紙がいいと思う。
真ん中の半光沢紙が無難でいいと思う。

そんな選び方はありえない。

今回はA1で印刷し写真を美しく見せるのがメインだから光沢紙を選ぶ。
今回はA3で印刷し、手元に取ってもらい見てもらうから光沢紙だと手触りが硬くわるいし、
写真と共に載せる図形も両方しっかり見てほしいから半光沢紙
写真はなく図形をメインに見せたいから、光沢により光が反射すると見づらくなるからつや消しマット紙を選ぶ

そんな風に全てに然るべき理由がある。
然るべき理由がそこにあるのなら、
僕は理解ができるし説明ができる。
コミュニケーションが取れる。

曖昧な雑談よりも、明確な基準がある分遥かにコミュニケーションが取りやすい。

だから、僕はデザインが好きなんだよな。
会話が苦手でコミュニケーションの取れない僕が、
人と交流できる可能性をそこに感じるんだ。

向いてないのは百も承知。
無理して適応してつらくなってるんだからしょうがないや、
そう自分でも思うけれど、僕は僕のこの仕事を続けたい。

記憶が残らず経験も積みづらい僕だけれど、
だからこそひたすらメモをとり続ける。
メモに経験を蓄積させるよう、ひたすらメモを取る。

いつか無理が祟るかもしれないけれど、
それでもさ、だってやりたいんだもん。

僕ができる僅かなことの一つ、
言葉で理屈を説明しきる場がデザインにはあるんだ。
それが仕事になる夢みたいな環境に、みっともなくても惨めになってもい続けたい。

僕と同じタイミングでこの業界に入った友人は何人かいたけれど、残ったのは僕1人になっていた。
それだけこの業界の環境は厳しい。

障害がない人でも厳しい業界に、
僕は障害を抱えたままい続けられている。

働き続けるのは本当につらい。
なんで続けているのだろうと時に思う。
でも、理由はとてもシンプルなのだと思う。

憧れは簡単には捨てられない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました