いいなーと思っている子と、意を決して会ってきた。
当初の予定だと、昨日から会う予定だったけれど、
ドタキャンをされてしまい、昨日は電話でその不満を伝えていた。
その上で、やはり会いたいなーとは思ってしまい、
のこのこと、その子の住んでいる地域に電車で向かう。
僕の住んでいるところから、その子の住んでいるエリアまでは1時間30分ほどかかる。
その子は14時から18時くらいまでその子はお仕事だったから、
僕はその子の職場の近くでお昼を食べ、その子は仕事に向かい、その間に僕は適当に時間を潰し、また合流して飲む、そんな予定だった。
前日から一緒にいるならまだいいのだけど、前日から一緒にいるのはドタキャンになって、それで遠くまで行って昼ごはんだけ食べて待つのはなんだかイヤだな、というよりなんだか自分が情けないな、とそういうモヤモヤとした気分になっていた。
モヤモヤとしているし、昨日のドタキャンはイヤな思いもしたけれど、
それでも会いたいと思って相手の近い場所に向かおうとしているのが、
うん、やはりなんだか情けなかった。
その情けないな、という気持ちを抱えたまんま、
その子との待ち合わせ場所にたどり着いた。
ドタキャンに関しても、そんなに怒ることではないと思うし、
一般的にもそうではない、ということが分かったから、
すこし、自分からふざけて空気を壊していかないといけないな、
そう思って、話しかけていくことを決めた。
「昨日はめんどうくさくすみません (笑)」
その話出しからはじめて、
「まあね(笑)、まあいいじゃん!」
そう言われて、
一緒にカレー屋さんに向かった。
カレー屋さんに行っても、
やはり、緘黙症を抱える僕はうまく話をすることはできなかった。
それでもその子は話を沢山してくれた。
僕は話せず、聞くことしかできなかった。情けなかった。
緊張も不安もなかった。
それなのに、自分の中には一切の言葉も見つからない。
なんだってやるしやってきたのにこいつだけどうしようもない。
本当に情けなかった。
カレー屋を出た後、駅へと向かうその途中、
その子に、仕事を終えた後にまた飲めたりするかな?そう聞かれて
「このあと、どうするー?任せるよ?」
そう聞かれて、
そう聞くと言うことは
相手がもう僕といたくないないのだろうな、
当然だよな、僕はまるで話せなかったんだもん。
そう思って、
「申し訳ないから帰るよ」
と返したら、
その子はとても驚いたような、なんでよ?という顔をして、
「まだ怒ってるの?」
とそう聞かれた。
僕はあれ?いや、僕といるのがもうイヤなんだと思ったから、
帰るよ?と言っただけなんだけど、あれ?違ったかな?
とそう思い、でも確認できるだけの余裕がなく、そのまま家に帰った。
靴を脱ぎ、下だけ部屋着に着替え、壁にもたれかかるとそのまま泣いた。
消えてしまいたかった。
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